JR西日本は3日、大阪駅北側の「うめきた」地区で、2023年3月の開業を目指す地下駅の工事現場を報道陣に公開した。土木工事はほぼ完了し、内装仕上げに取り掛かるなど工事は全体の約8割まで進捗(しんちょく)。開業後は大阪駅の一部となり、梅田エリアから関西国際空港へのアクセスが向上する。31年春に開業予定の「なにわ筋線」ともつながり、大阪市内の鉄道ネットワークが充実する。駅部の施工は大鉄工業・清水建設JVが担当。
新駅は東海道線支線の地下化に合わせて計画。事業延長は約2・4キロ。このうちトンネル区間が約1・7キロ。開削工法を採用し、15年11月に着工した。駅は地下2層構造で深さ15メートル。地下1階に改札、地下2階に長さ200メートルの島式ホームを2本備える。地下化と新駅を合わせた事業費は約690億円。大阪駅の西側の地下に新改札口を整備し、連絡通路を設ける。
この日は地下2階部分に完成したホームなどを公開した。今後は軌道の敷設や通信設備、信号機器、ホームドアの設置工事などが本格化する。
駅部以外は北1工区を奥村組・鉄建建設JV、北2工区を錢高組・西松建設JV、北3工区を鴻池組・前田建設JV、南1工区を大林組・淺沼組JV、南2工区を大成建設・大鉄工業JVがそれぞれ担当する。
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