2022年3月3日木曜日

【五輪レガシーを次世代に】有明アーバンスポーツパーク、22年度にPFI実施方針公表へ

  東京都が2022年度、東京湾岸の臨海副都心に建設予定のアーバンスポーツパークに関連し、PFIの実施方針や業務要求水準書、募集要項を公表する。

 21年に実施した整備運営手法などのヒアリング結果を反映。東京五輪・パラリンピックのレガシー(遺産)エリアに位置付けた有明北地区にスケートボード場といった施設を設け、にぎわい創出を後押しする。

 都は東京五輪でスケートボードや自転車競技の会場となった有明アーバンスポーツパーク(江東区有明1の7)の競技施設を活用するなどして、近隣に「有明アーバンスポーツパーク(仮称)」(有明1の7の2の一部)を整備する計画を立てている。

 事業を担当する都オリンピック・パラリンピック準備局(4月に「生活文化スポーツ局」に組織改正)は22年度予算案に4億円を計上。スケートボード場と屋内のボルダリング棟、3人制バスケットボール場を建設する。工事は23年度も継続する予定。選出した民間事業者が工事にも関わるのか、運営や維持管理だけに携わるかは今後決める。

 都財務局は「令和4年度有明アーバンスポーツパーク(仮称)運営事業に係る支援業務」の委託先にPwCアドバイザリーを選定した。委託額(税込み)は3426万5000円。4月1日に契約する。

 過去に検討した有明アーバンスポーツパークの整備・運営・維持管理方針を踏まえ、都による実施方針公表や質問回答、募集要項案の公表準備、入札手続きなどを支援する。履行期間は23年3月31日まで。

 同社は21年8月に都財務局が公表した「令和3年度有明アーバンスポーツパーク(仮称)運営事業に係る支援業務(その2)」を受注。実施方針案や募集要項の作成などをサポートしている。複数のPFI方式を想定していることなど業務の課題を把握し、過去業務でデーターベースの構築や事業手法の事例調査も手掛けている。都は最適な事業者として同社を選定した。

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