2022年3月1日火曜日

【凜】タダノ生産技術部生産技術グループ・北川陽菜さん

 ◇現場の声に耳を傾ける◇

  入社2年目。設計と生産工場をつなぐ生産技術部で建設用クレーン車のブームの生産技術を担当している。「ブームを生産する工程での流し方や必要な設備・治工具の考案など、どうすればクレーンを安全で高品質に、効率良く作れるかを考えるところがすごく面白い」とやりがいを語る。

 生産準備の一環として、塗装作業の改善活動にも力を入れている。新機種開発時にブームの形状が変わることが多くあり、その場合は一から塗装ロボットの教示を行う必要がある。「香西工場(高松市)で活躍している塗装ロボットをさらにブラッシュアップして他工場に導入したい」と力を込める。

 休日は同僚と海や山でキャンプを楽しむ。就職してキャンプギアをそろえた。「良いリフレッシュができている」と笑顔を見せる。

 「開発担当は自分が設計したものが製品になるのがうれしいと言うが、生産技術も思いは同じ」と強調。「正確にものを作ることだけでなく、関係スタッフや生産現場の作業者のことも考えながら検討や製作を行い、喜んでもらえることがうれしい」と話す。

 生産現場の声を丁寧に集め、作業者にとって最適な環境を構築することが自身の役割と認識している。「自分の表情や発言は相手に映る鏡だと思う。どういうリアクションが返ってくるかは自分次第」と明るく謙虚な姿勢を心掛ける。

 (きたがわ・はるな)

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