2022年3月8日火曜日

【解体工事は竹中工務店・南海辰村建設JV】南海電鉄、泉北高速鉄道泉ケ丘駅前で専門店街建て替え事業

新施設の完成イメージ(南海電鉄提供)

  南海電気鉄道は7日、泉北ニュータウン(堺市)の泉北高速鉄道泉ケ丘駅前で専門店街の建て替えに着手すると発表した。1976年のまち開きから50年以上が経過する中で、ニュータウンの人口は減少傾向が続いており、老朽施設を改築し機能を強化することで駅前の活性化につなげる。4月から既存施設の解体作業に取り掛かり、2025年9月の竣工を目指す。解体工事は竹中工務店・南海辰村建設JVが担当する。

 同社は21年度経営計画の中長期的施策として「まちづくりの推進」を掲げており、沿線の「暮らす・働く・訪れる」価値を高め、沿線人口の社会増につなげることを目的に、駅を拠点としたまちづくりに取り組んでいる。

 泉北ニュータウンは1992年に人口16万5000人のピークに達して以降、20年には11万8000人と減少が続いている。30年には10万人を割り込む予測が出ており、高齢化なども課題になっている。

 一方、駅前では25年11月に近畿大学の医学部と病院の移転が予定され、大阪府と市がスマートシティーの重点地域に位置付けるなど明るい要素もあり、同社は「泉ケ丘駅前活性化計画」に着手し、沿線の中核都市を目指す。

 建て替えるのは「泉ケ丘ひろば専門店街」。規模は地下1階地上4階建て延べ約1万6000平方メートルを想定し、商業や金融施設、オフィス、医療施設が入るほか、2階に大規模な広場を設け、駅前の広場と一体化する。各階と屋上にも広場を設置する。バリアフリー化などユニバーサルデザインに配慮した歩行者ネットワークも作る。25年10月の開業を予定する。

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