東北地方の取材活動には、東日本大震災から復旧・復興したインフラが欠かせない。道路や鉄道といった交通インフラだけでなく、電気や水道など生活インフラも日々の暮らしを支えている。東北支社に勤務し1年半。インフラのありがたさを実感しつつも、あることが当たり前になっていた◆16日の午後11時36分、福島県沖を震源とする最大震度6強の大きな地震が起きた。自宅は幸いにも停電せず、生活に支障を来すような被害はなかったが、一夜明けテレビやインターネットで流れるインフラの被災状況に大きな衝撃を受けた。亀裂が生じた高速道路、損傷した新幹線高架橋…。当たり前が一瞬にしてなくなることに怖さを覚えた◆17日は災害対応に奔走する官民の様子を取材した。インフラに従事する誰もが前を向き、11年前の経験と教訓を生かし、被災状況の全容把握や早期復旧に向け全力で当たっていた。徐々に復旧も進み同日に東北道が開通し、18日にはひび割れた常磐道で通行止めが解除された◆社会・経済生活を支えるインフラと従事者に感謝するとともに、その姿を建設専門紙の記者としてきちんと取材し、報じ続けていきたい。(菅)
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