長崎県松浦市の道の駅「松浦海のふるさと館」で食べたアジフライが格別の味だった。一般的なアジフライより大ぶりで肉厚。衣は軽めで歯応えが良く、やわらかい身はうま味たっぷりで全く臭みがない◆同市は県北部の水産都市で、アジやサバの水揚げは全国トップクラスを誇る。2019年に「アジフライの聖地」を宣言しPRに余念がない。道の駅にはアジフライをかたどったモニュメントが置かれている。市内の飲食店で食べられるのはもちろん、コンビニや自動販売機でもアジフライが購入できる◆「聖地」が根付いた背景には西九州自動車道の開通もある。福岡市から1時間半ほどでアクセスできるようになり、観光客が増え、水産物を新鮮なまま都市圏に届けられるようになった。地域資源を生かした街づくりの可能性が広がったのも高速道路のストック効果と言えよう◆アジフライは飲食店ごとに特徴があり、特に趣向を凝らしたソースで差別化しているそう。コロナ禍が落ち着いたら改めて現地を訪れ、今度はお店で揚げたてのアジフライ定食を味わってみたい。(松)
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