戸下大橋仮橋区間は架け替えなどが完了し、3月11日に通行止め解除となる (2月14日撮影、熊本復興事務所提供) |
熊本地震(2016年4月)で被災した道路復旧の最後の区間となる長陽大橋ルート(熊本県南阿蘇村、延長約3キロ)が全通する。国道325号新阿蘇大橋の開通に伴い、昨年5月から村道の約1キロを通行止めとして行った戸下大橋仮橋区間の架け替え工事が完了。11日午後2時に再び通行が可能となる。震災発生から6年を前に、県や村の権限代行で国が行った道路の復旧事業が全て終わる。
被災により全面通行止めとなった同ルートの村道栃の木~立野線は、応急復旧を経て17年8月に戸下大橋の一部区間30メートルを仮橋として供用を開始。21年3月の新阿蘇大橋の供用で立野交差点から栃の木交差点に至る村道とは別ルートが確保できたことに伴い、仮橋を中心に約1キロ区間の通行を再び止め、のり面補強などと並行して、杉本建設・藤本建設工業JVが施工する仮橋撤去と橋桁、橋脚の本復旧工事が進められてきた。
今回、同区間の管理を村に戻し通行止めを解除することで、17年4月に設置した九州地方整備局熊本復興事務所による新阿蘇大橋(国道325号)、俵山トンネルルート(県道28号)、長陽大橋ルート(村道栃の木~立野線)といった道路の復旧事業が全て完了する。
復興事務所が担ってきた砂防事業は、昨年4月に発足した阿蘇砂防事務所に移管済み。道路復旧工事の終了により役割を終え、今月末で閉所となる。
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