2022年3月23日水曜日

【IT人材の育成目指す】近大東大阪キャンパスに情報学部棟完成、eスポーツ専用施設も

競技大会の会場にもなるeスポーツ専用施設

  近畿大学は大阪府東大阪市の東大阪キャンパスに4月に開設する情報学部の学部棟を18日に公開した。人工知能(AI)やデータ分析、サイバーセキュリティー対策などの分野で活躍するIT人材を育成する。近大が新学部を開設するのは6年ぶり。情報学部は15番目の学部となる。基本設計はNTTファシリティーズ、実施設計と施工は五洋建設が担当した。

 学部棟は4階建て延べ約8700平方メートル。研究室以外に「eスポーツ」専用施設やオンライン授業など多様な形態に対応するサロンを設置。壁面全体を大型スクリーンにした教室もあり、システム設計やプログラミング、英語コミュニケーション能力などを身に付けるカリキュラムを組む。入学定員は330人。理工学部情報学科の定員(190人)から140人増やす。

 eスポーツ専用施設にはゲーミングパソコン31台を設置し、音響や録画、配信など常設施設として国内最高クラスの設備を導入。競技大会の会場としても使用できる。

完成した情報学部棟の外観

 学部長にはソニー・コンピュータエンタテインメントの社長などを歴任し、家庭用ゲーム機「プレイステーション」の開発に携わった久夛良木健氏が就任する。久夛良木氏は「情報学は過去にはなかった新しい分野だ。世界では新しい技術がどんどん生まれ、点と点が有機的に組み合わさって新しい産業が生まれている。学生と一緒に可能性をつくり上げるプロセスを学んで、育てる学部を目指したい」と話した。

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