2015年6月18日木曜日

【土木の魅力を自らの言葉で】北陸整備局新潟国道事務所、高校進路講演会に女性技官派遣

高校生に自らの経験を語る今技官
 北陸地方整備局新潟国道事務所が高校の講演会に女性技術者派遣-。今佐和子計画課技官が新潟県立新発田南高校の土木工学科3年生40人に、土木工学の魅力をテーマに講演した。局の事業概要を紹介するだけのよくある講演会とは一線を画した、自身のこれまで生きてきた中で得た人生訓を交えた話に目を輝かせて聴き入る生徒の姿が見られた。
 今技官の講演は高校からの依頼を受けて実現した。同校は生徒の進路選択に役立ててもらうことを目的に毎年、進路講演会を開いているが、女性技術者の登壇は近年は例がなかったという。新潟国道事務所も高校に女性技術者を講師として派遣した例は記憶にないと話している。



 今技官は、情報工学専攻の大学時代は当初、勉強について行けず、大学院編入を決意した際には親に勘当されたこと、民間企業に就職したが4年目に公務員試験に合格し、国土交通省に入省して現在に至るという具合に、自身が決して順風満帆な人生を歩んできたわけではないことを、自身の生い立ちを交えながら説明。
 その上で、新潟国道事務所が実施中の栗ノ木道路、紫竹山道路の概要を解説し、その進ちょく状況を市民に説明することの難しさ、面白さを実感しており、道路事業を通じて新潟を盛り上げていこうと日々奮闘している、と語った。
 新発田南高校は、受験時は工業科という形で一括で募集して、2年進級時に土木、建築、機械、電気の各学科に分かれる。土木工学科には毎年数人の女子生徒が進級する。現3年生には2人、2年生には1人の女子生徒が在籍している。

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