2018年9月12日水曜日

【施工はIHIインフラシステム】関空連絡橋の桁撤去、9月14日完了めざす

修復工事に入る関空連絡橋下り線
(5日撮影、提供:西日本高速道路)
国土交通省と西日本高速道路会社は11日、台風21号の影響でタンカーが衝突した関西国際空港連絡橋(大阪府泉佐野市)で、損傷した橋桁の撤去工事に本格着手すると発表した。既に準備作業を進めており、12日から損傷した高速道路下り線の橋桁(対象延長約190m)をクレーンでつり上げ撤去する工事を行う。12日に撤去するのは橋桁の一部で長さ約89・1m、幅約15m、重量約1040t。最短で14日の完了を目指す。施工はIHIインフラシステムが担当する。

 連絡橋の海上中央部付近は上部の左右に高速道路上下線、下部の中央を鉄道が通る2層構造。タンカーが直接衝突した高速道路下り線の桁は鉄道が通る中央方向に数メートル程度大きくずれ、その影響で鉄道部の桁も数十センチずれた。国交省が7日まとめた関空の早期復旧へ向けた行動計画では、約2週間以内に高速道路下り線の損傷箇所を撤去し復旧時期を確定させる予定だった。

 西日本高速会社によると、現時点で本復旧工事の手法や着手時期、担当する建設会社は未定という。

 国交省は、高速道路の撤去工事が順調に進めば、JR西日本が行う鉄道の桁を元の位置に戻す工事も速やかに着手できるという。最短で月内にも鉄道の運行再開を見込む。

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