2018年9月11日火曜日

【回転窓】心を込めて「ご安全に」

ゼネコンなどが開く安全大会に出席すると、講話などで登壇した人の多くが「ご安全に」と言って話を締めくくる▼製造業や工事現場で交わされるあいさつとして定着しているこの言葉。安全第一という気遣い以外にも、「おはようございます」や「お疲れさま」などの意味がある▼「ご安全に」というあいさつがいつ、どこで使われるようになったのか。由来は諸説あり、製鉄会社が発祥という説や福岡県にある炭鉱で使い初めたのが最初という話などがあるそう(時事通信社8月31日付「ふるさと写真館」)。いずれにしても一日の仕事を無事に終え、笑顔で家に帰ろうという思いがあったに違いない▼7月以降、豪雨、台風、地震と自然災害が相次ぎ、列島各地は甚大な被害に見舞われた。家族や家、そして平穏な日常生活を突然奪われてしまった方、依然として不自由な生活を強いられている方は多く、あらためてお見舞い申し上げたい▼被災地では今日も警察や自衛隊、そして建設業の関係者が捜索や復旧・復興に向け懸命の作業を続けている。使命感を持って現場の最前線に立つ方々に心を込めて「ご安全に」と伝えたい。

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