2018年9月26日水曜日

【総事業費140億円、21年9月供用めざす】豊橋新アリーナ整備・運営、契約候補者にXSM

 愛知県豊橋市が豊橋公園内で計画する「新アリーナの建設・運営」事業で、契約候補者に決まったクロススポーツマーケティング(XSM、東京都千代田区、中村考昭代表取締役)の提案内容が明らかになった。

 プロバスケットボールBリーグの三遠フェニックスが本拠地として利用するほか、アイススケートリンクも設け市民スポーツの振興に役立てる。供用開始は21年9月を予定する。

 建設地は、今橋町4にある豊橋公園内の芝生広場。XSMの提案によると、施設規模は延べ約9500平方メートルで、アリーナ面積は2240平方メートル。バスケットボール、アイススケートのほか、スポーツ、コンサート、展示会など多様なイベントに対応できる。観客席は約5000席。スタンドの傾斜を大きく取り、エンターテインメント性を高める最新設備も備え、プロバスケットボール観戦の臨場感を醸し出す。

 総事業費は約140億円。市が用地を30年間無償で貸与する。設計、建設などの初期費用は約50億円。30年分のアリーナ運営費となる約60億円はXSMが負担する。運営については、市も185日分程度の年間利用枠を持ち、割り振り分に応じた使用料(年間約2億円程度)を支払う。三遠フェニックスは年間50日程度の利用枠を確保する予定だ。

 建設に当たっては、プロジェクトの進行をコントロールするCM(コンストラクションマネジメント)方式を採用する。協力会社として参加する山下PMCがCMr(コンストラクションマネジャー)を務める。発注手続きには設計・施工一括方式を採用する予定。市は提案募集は5月に開始し、21日にXSMを契約候補者に決めた。


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