2018年9月19日水曜日

【架け直し工事、IHIインフラシステムが引き続き施工】関空連絡橋、来春の完全復旧めざす

損傷した橋桁の撤去作業
(9月14日付国交省報道発表資料より)
国土交通省と西日本高速道路会社は18日、台風21号で被災した関西国際空港連絡橋(大阪府泉佐野市)の完全復旧を、19年4月下旬の大型連休前までに目指す方針を発表した。西日本高速会社が損傷した橋桁の大部分を新しく製作して架け直す。同社によると、桁の製作・架設工事は撤去工事に続きIHIインフラシステムが担当。このうち製作工事は下請として高田機工も担当する予定だ。

 台風21号の影響でタンカーが衝突した連絡橋の空港島付近は、上部の左右に高速道路上下線、下部の中央を鉄道が通る2層構造となっている。タンカーが直接衝突した高速道路下り線の橋桁2本(対象延長計約190メートル)は、鉄道方向に最大4メートル程度ずれるなど大きく損傷した。
タンカーが衝突し損傷した橋桁
(9月18日付国交省報道発表資料より)
損傷した高速道路下り線の橋桁2本は、計14(各7)のブロックで構成。今後の復旧工事では、損傷がほとんどなかった空港側にある4ブロックを再利用し、残る損傷が大きかった対岸側の10ブロックは新しい桁を製作して架け直す。工事の詳細スケジュールは未定。

 当初21日に予定していた連絡橋鉄道部の運行再開は、復旧工事が順調に進んだ影響で18日に前倒しした。

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