2018年9月18日火曜日

【記者手帖】復旧へ尽力する姿きっかけに

9月というのに庭のアジサイが2輪咲いている。秋に咲く品種もあるというが、初めてのこと。いわゆる狂い咲き。一方で大きな柿の木には実が見当たらない。東日本大震災の年はひとつも実らず驚いたが、今年も同様か。草木も何かに感付いているのだろう◆先日、内閣府と文部科学省、経団連が共催する理工系の女子学生向けイベントを取材した。来年技術者として入職予定の女子大生は「地元の活性化に役立ちたい」と建設業を選んだそう。女性技術者の活躍や、建設業に将来像を描く学生に力をもらった◆東日本大震災で、がれきの撤去から復旧、復興へと「当たり前の日常の大切さ」を取り戻すために尽力し続けた建設業者の姿を見て、「自分も地域のために」という声もあった◆今夏は大阪府北部地震、2018年7月豪雨、台風21号、北海道胆振東部地震と大規模な災害に襲われた。この瞬間も地域の復旧に身を粉にして働く人がいる。その姿を子どもたちはきっと目にしているはずだ。いつか今夏をきっかけに建設業を選んだという若者に出会うことになるのだろうか。(ら)

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