2018年9月26日水曜日

【回転窓】超高齢化社会とパズルの効用

住んでいる自治体から毎月送られてくる広報誌に、クロスワードパズルのクイズ欄がある。毎回、身近な生活や季節、地域に関わるワードがちりばめられていて面白い▼クロスワードを含めたパズルの人気は高く、多くの専門雑誌も出版されている。ジャンルや難易度に合わせて楽しめるのも人気の理由であろう▼そんなパズルには脳を活性化させ、認知症予防の効用があると言われる。実際に専門家が介護予防事業の一環で導入すると、多くの対象者に認知機能の維持や改善が確認できたという▼2025年に65歳以上の認知症高齢者は、12年の462万人(推計)から約700万人に増えると予測される。総合的な対策が急がれる中、予防や治療、街づくりなど多岐にわたる施策推進のための基本法案を自民、公明両党が国会に共同提出する動きも報じられている(7月2日時事通信)▼冒頭の広報誌クイズに最近出された〈カギ〉(ヒント)の一つは「◯◯◯の高跳び、歩の餌食」だった。マス目に入るのはケイマ(桂馬)。安易に進み過ぎるのをいさめる格言でもあるが、超高齢化社会にはスピード感のある対応を願いたい。

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