◇Park-PFI事業も視野◇
埼玉県は、大宮公園(さいたま市大宮区)の再整備に向けたグランドデザイン(案)をまとめた。
多機能スタジアムの導入や、文化・アートの発信拠点となる教養施設の整備などを盛り込んだ。宿泊・飲食機能などの充実も課題に挙げており、Park-PFI事業による便益施設の整備も明記した。
大宮公園の所在地は大宮区高鼻町。近接して大宮第二公園(大宮区寿能町)と大宮第三公園(大宮区堀の内町)がある。敷地面積は大宮公園約34・6ヘクタール、第二公園約23・4ヘクタール、第三公園約9・8ヘクタール。
再整備は三つの公園と周辺地域が対象だがまちづくりの観点から、さいたま新都心や大宮駅なども含め、広い範囲で検討を進めている。周辺には地域のシンボルとなっている氷川神社や見沼田んぼがあり、これらを継承しつつ公園の魅力アップを図るとしている。
具体的には、氷川神社の風格と調和したデザインによる公園施設整備や、同神社の森と一体となった景観づくりに取り組むことを施策に盛り込んだ。見沼田んぼまで含めた生態系ネットワークの充実や、親水空間の再生にも取り組む。広域避難場所としての機能強化を図るため、屋根付き広場や大型休憩舎の整備なども進める。
アーティスト・デザイナーとの連携による質の高い空間づくりなどにより、トリエンナーレなど文化・アートのイベント誘致も図るとした。公園を核としたエリアマネジメントも推進していく。
県は13日に開いた有識者検討委員会に案を提示した。一般からの意見募集を経て、来年1月の会合で最終取りまとめを行う予定だ。
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