中日本高速道路会社東京支社は3日、暫定4車線区間が残る新東名高速道路(新東名)御殿場ジャンクション(JCT、静岡県御殿場市)~浜松いなさJCT(浜松市)間の6車線化工事を一般競争入札で公告した。
同区間145キロのうち暫定4車線区間約89キロを改良する初弾案件で、事業費は900億円。今回の6車線化工事では新たな用地買収の必要性がないため、事業費の大部分を工事費が占める。
一般競争入札では「新東名高速道路御殿場JCT~長泉沼津IC間6車線化工事」など10件に分割して公告。このうち9件はWTO政府調達協定の適用工事で、「新東名高速道路長泉沼津IC~駿河湾沼津SA間6車線化工事」のみ通常の一般競争入札となる。
申請書の提出はWTO対象の工事が10月4日まで、「駿河湾沼津SA~新富士IC間」の工事が9月20日まで電子入札システムで受け付ける。参加資格は、WTO対象の工事が舗装工事の経営事項評価点数1150点以上の単体または2者構成の特定JV、「駿河湾沼津SA~新富士IC間」の工事が舗装工事Aの単体またはAとA、AとBによる2者構成の特定JV。所定の施工実績も求める。
新東名のうち静岡県内のほぼ全区間に当たる御殿場~浜松いなさJCT間は延長約145キロで、うち約55キロを6車線で運用中。残る約89キロは4車線で暫定運用されており、6車線化整備区間に当たる。
6車線化工事では走行車線を上下線に1本ずつ増設するため、暫定的に設置しているラバーポールの撤去や盛り土区間に残る土工切り残し部の切り土、大型トラックの走行に耐えるための舗装打ち換えなどを行う。同社は8月10日に国土交通省から事業許可を受けた。
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