東京急行電鉄が東京・渋谷に開発した渋谷駅直結の複合施設「渋谷ストリーム」が13日に開業した。
東横線渋谷~代官山駅間の地下化によって創出した用地を活用。30店舗入居する商業施設や170室のホテル、約700人収容のホールなどを備える。同日現地でオープニングセレモニーが開かれ、同社の高橋和夫社長や長谷部健渋谷区長らが出席。テープカットで施設の門出を祝った。
冒頭あいさつした長谷部区長は「渋谷駅周辺のエリアが大きく生まれ変わる時期が来ている。ベンチャー企業が集まる『ビットバレー』としての新たな拠点として、渋谷を盛り上げてほしい」と述べた。高橋社長は「地域の人と訪れた人両方にとって実りあるものになるよう、ストリームをはじめ渋谷の街づくりに努めていく」と語った。
渋谷ストリームは旧東横線渋谷駅のホームや線路跡地など(渋谷区渋谷3の21の3)に立地する。建物は地下4階地上35階建て延べ11・6万平方メートルの規模。店舗、ホテル、ホール、事務所を設けた。設計は東急設計コンサルタント、デザインアーキテクツは小嶋一浩+赤松佳珠子/シーラカンスアンドアソシエイツが担当。施工は東急建設・大林組JVが手掛けた。
東急電鉄は区と連携し、清流復活水を活用した壁泉による渋谷川の再生にも取り組んだ。川沿いに整備された遊歩道(延長600メートル)も、同日に落成した。
同じく東横線の線路跡地(渋谷区東1の29の1、3)に整備された複合施設「渋谷ブリッジ」も、同日から順次開業。建物は保育所が入るA棟、ホテルと事務所、店舗が入るB棟で構成する。建物規模はA棟が3階建て延べ1282平方メートル、B棟が7階建て延べ4370平方メートル。設計は東急設計コンサルタント、施工は東急建設・大林組JVが担当した。
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