2021年11月24日水曜日

【戦後庁舎建築の到達点】文化審、香川県庁舎旧本館・東館(高松市)など10件の重文指定答申

  文化審議会(文化審、文部科学相の諮問機関、佐藤信会長)は、建築家の丹下健三氏(1913~2005年)が設計した「香川県庁舎旧本館及び東館」(高松市)など10件の建造物を重要文化財(重文)に指定するよう末松信介文科相に19日、答申した。

 文化審は旧本館・東館を「戦後の庁舎建築の到達点の一つとして、歴史的価値が高い」と評価した。

 旧本館と東館は、1958年に建設された丹下氏の初期の作品。RC造で木造建築の木組みの美しさを表現した建物として知られる。1階を階高のピロティとロビーにし、県民に開かれた庁舎とした。旧本館の中央にコンクリートの耐震壁を配置。建物の核とし、内部にエレベーターや設備などを集中させた。その後全国に整備した庁舎建築の模範になった。

 文化審は併せて、豊かな建築装飾で彩られた「霧島神宮本殿・幣殿・拝殿」(鹿児島県霧島市)の国宝への指定も答申した。

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