2021年11月30日火曜日

【親水空間を生かしにぎわい創出】神戸市マリンピア神戸未利用地活用(垂水区)、優先交渉権者に三井不グループ

三井不動産らが提案した施設の完成イメージ(神戸市提供)

  神戸市は「マリンピア神戸土地活用事業」の事業者を決める公募型プロポーザルで、三井不動産・ポトマック(神戸市中央区)グループを優先交渉権者に選定した。事業場所は垂水区のウオーターフロント地区「マリンピア神戸」内西側の未利用地約2・1ヘクタール。事業では30年間の事業用定期借地権を設定。事業者グループは親水空間を生かし、物販・飲食などにぎわい創出につながる複数の施設を整備・運営する。年間約57万人の集客を目指す。

 対象区域はマリンピア神戸内の西側にある稚魚育成ラグーンを囲む敷地2万0957平方メートル(垂水区海岸通2169の1ほか)。このうち平地が9845平方メートル、ラグーンのり面が1万1111平方メートルを占める。

 用途地域は第2種住居地域で、建ぺい率60%、容積率200%。ラグーンは利活用事業の対象外となる。土地の貸し付け額は1カ月当たり550万円。

 優先交渉権グループの提案によると、▽フードリゾート(6714平方メートル)▽コミュニティー(1863平方メートル)▽スイーツ&ガーデン(3480平方メートル)▽「BE KOBE」モニュメント(882平方メートル)▽アクティビティレジャー(3368平方メートル)-の5エリアにゾーニング。北西側の「フードリゾート」ではS造2階建て延べ1132平方メートルの地産レストラン・物販棟やバーベキュースペース、水景デッキを整備、ラグーンに面した砂浜をビーチに活用する。

 北側の「コミュニティー」は屋外店舗やイベント活用のスペース、南東側の「アクティビティレジャー」はラグーンのり面を生かしボルダリングなどの遊具スポットとする。2022年1月ごろに市と事業者で覚書を交わした後、同6月ごろに定期借地権設定契約を結び土地を引き渡す。設計などを進めた後、23年5月までに着工する予定。

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