子どもの好き嫌いは大人の価値観で判断しかねる。食事中の方には失礼ながら、その代表例が「うんこ」。大人が積極的に口にしない言葉を、子どもたちは時に喜々として話す▼社会的ブームになった小学生向け教材のうんこドリルシリーズ(文響社)は記憶に新しい。第1弾の『うんこ漢字ドリル』は発売から約1カ月半で100万部を発行。算数や英語など教科を広げ、シリーズ累計で890万部を突破している▼企業や自治体、国の機関とタイアップした活動も広がる。今月5日には財務省が「うんこ税金ドリル」を作ったと発表。これからの税金の在り方について、子どもたちに少しでも関心を持ってもらう狙いだ▼日本トイレ研究所は11月10日(いいトイレの日)~19日(世界トイレの日)を「うんちweek2021」とし、排便を通して健康や生活リズムを整える啓発活動を展開中。小学校など126校の児童・生徒2万人以上が排便記録に参加するという▼災害時の避難所で特に問題になるのがトイレ・衛生環境。「うんこ」が持つユーモアの力で、防災・減災の必要性や建設業の魅力を発信してはどうだろう。
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