◇情熱忘れず何でも取り組む◇
24時間365日にわたって安全で快適な高速道路空間を、電気や照明など設備面から支える。老朽設備のメンテナンス計画の立案や、更新や修繕などの工事発注を主に担当。設備が新しくなれば故障が減り、保守などを手掛けるグループ会社の負担も軽減できる。「良い走行環境を作り維持することが仕事。最終的には利用者の安全、安心につながる」。
多くの人に貢献できる仕事がしたいと、関東以北から北海道まで広範の高速道路網を支える東日本高速道路に入社した。大学で学んだ電気設備に関する知識が生かせる「施設職」。研修後に配属された北海道支社施設課で難解な設備図面に向き合いながら発注業務に従事。悪戦苦闘の日々の中、上司や先輩のスケジュール確認、グループ会社との調整といった段取りの大切さが身に染みた。
昨年7月から現職。事務所は現場に近く、グループ各社とのやりとりも多い。「人の予定をまず確認する。先を見通す段取り力は今も生きている」。
民営化後、施設職の女性技術者は増えているが全社的には少なく、目指す女性技術者像はまだ描けていない。しかし「情熱をこのまま忘れずに、これからもおごらず業務に当たっていきたい。やらなければできないし、何でも取り組んでみる」と笑顔で語る。
趣味は音楽鑑賞。ライブハウスに行くのが難しい状況が続く。小説を読む冊数が増えている。
(ささき・こうえ)
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