2021年11月17日水曜日

【小学生がドリルジャンボなど見学】福島県県北建設事務所、泡吹地・関場トンネル(川俣町)の現場見学会開く

小学生らはドリルジャンボなどを見学(寿建設提供)

  福島県県北建設事務所は12日、復興再生道路として整備が進む川俣町の国道114号山木屋工区(泡吹地、関場の両トンネル)で町内の小学校を対象とした工事現場見学会「~地域を学ぶ 関場トンネルと前田遺跡~」を開いた。

 見学会は寿建設(福島市)が協力。富田小学校の3年生15人と飯坂小学校の1~4年生13人の計28人が参加し、トンネルが完成するまでの工事や地元で発掘された前田遺跡について学んだ。

 地域にある身近な土木施設への愛着や理解を深めるとともに、地域の守り手である建設業の魅力を広くアピールし担い手確保につなげることが狙い。「現場見学会にやってきた川俣町の小学生が現場のダイナマイトが盗まれるという事件に巻き込まれた」との設定で行われ、児童らは犯人を捜す過程でクイズなどを取り混ぜながらトンネルの役割や作業員の仕事内容を見学。最後は犯人を捜し当て、事件を解決した。

 国道114号山木屋工区の泡吹地トンネルは寿建設が本体工事を施工。延長203メートル、幅員9・75メートル。2016年に貫通し、来年春の供用を目指す。

 同関場トンネル(小綱木)は寿建設・小野工業所(福島市)JVが施工を担当。工事内容はNATMによるトンネル工243メートル、幅員9・75メートル。来年の貫通を予定している。

 同事務所の白石正俊主幹兼企画管理部部長は「子どもたちに地域を守る建設業の仕事を知ってもらう良い機会になった。これからも情報発信しながら建設業の理解促進を図りたい」と語った。今後、一般向けのトンネル見学会も予定している。

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