2021年11月19日金曜日

【回転窓】その連絡、本当に急ぎですか?

  1週間の中での業務上のやりとりをルール化する「ウイークリースタンス」。設計業務などを対象に、自治体など公的発注者で導入が広がる。月曜日を依頼の期限にしない「マンデー・ノーピリオド」などが代表例だ▼首都圏では建設コンサルタントの業務改善を後押ししようと関東甲信1都8県すべてが導入済み。業務で実施していた仙台市は本年度、工事も対象に加えた▼仕事を頼む側からすれば、金曜日に声を掛け週明けに仕上がっていたらスムーズに進む。だが頼まれる側はたまったものではない。「やってられない」と若手が辞めていく状況に陥れば、最終的には発注側が困ることになる▼米CNNの12日付報道によると、ポルトガルで勤務時間外に電話やメールなどで従業員に連絡することを禁じる法律が導入された。フランスも2017年に同様の規制を導入済みという▼休日や深夜にどうしても連絡が必要な場面はあるだろう。とはいえ本当に緊急性が高いケースはそれほど多くないはず。法律の規制も無論大事だが、本来はモラルやコミュニケーションの問題。相手の立場になって考えることが大事なのだろう。

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