2021年11月26日金曜日

【回転窓】宇宙貢献で魅力アップも

  リーダーシップがあって適応能力が高く、極限環境でも柔軟な思考と着眼点から適時的確な判断と行動ができる。明確な目的意識を持ち、達成意欲が強い--▼そんな人材は、どこの世界でも引く手あまただろう。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、13年ぶりとなる宇宙飛行士の募集に向けて発表した求める人物像のイメージだ▼将来を担う後継者の育成は宇宙分野でも喫緊の課題。「国際宇宙ステーション(ISS)への単身赴任や、月面基地への長期出張もあるかもしれない」と多数の応募を呼び掛ける▼選抜に当たっては豊かな表現力と発信力も評価する。宇宙飛行士は、超一流のエンジニアであると同時に、発信者としてのイメージも強い。ミッション参加で得た体験などを世界中の人々と共有することも重要だ▼国土交通省が、月面での活動拠点建設を見据え、技術開発に集中投資する対象案件を選定した。ゼネコンらの10件が選ばれ、国際的な宇宙開発プロジェクトへの貢献を目指す。宇宙飛行士の募集は若干名だが、こうした建設会社は門戸が広い。夢ある若者を引き付ける魅力の一つとして花開いてもらいたい。

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