2018年8月9日木曜日

【解体費用は102億円に】新国立競技場整備、物価・労賃の変動踏まえ11月に変更契約

日本スポーツ振興センター(JSC)は、2020年東京五輪のメインスタジアムとして建設中の新国立競技場(東京都新宿区ほか)について、物価と労賃の変動を踏まえた事業費の増額変更を行う。現在精査中で、11月ごろ設計・施工者の大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所JVと変更契約を結ぶ。

 17年度末時点で算定した整備コストの見通しは、工事費用(スタジアム周辺の整備含む)で1512億円、設計・監理などで40億円の計1552億円。整備計画段階に見込んだ上限1590億円(解体工事除く)より38億円の減額となる。

 スタジアム整備の1552億円には既存構造物解体の費用は含んでいない。解体工事費は82億円(計画時55億円)と試算。上水道関係の工法変更などで20億円が追加され、最終的に解体費用は102億円となる見込み。

 今後は歩行者デッキの形状見直しで3億円、陸上競技のトラック舗装の整備主体変更で3億円をそれぞれ減額する。9月ごろ施工者と変更契約を結ぶ。トラック舗装はJSCではなく、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が整備主体となる。こうした変更内容を踏まえ、11月には物価・労賃の変動に応じ契約を見直す。

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