多くの学校で夏休みが終わろうとしているこの時期、全国で子どもたちを招いた職場や工事現場の見学会が開かれている。
◇上手に削れたかな?◇
竹中工務店は27日、大阪本店御堂ビルで働く社員の子どもたちを対象に職場見学会を開いた。
家族に仕事の内容を理解してもらうことで従業員のモチベーション向上につなげるとともに、社員が相互の家族状況を知り、各家庭への理解を深めてコミュニケーションの活発化や働きやすい職場の雰囲気形成を目的に実施。社員25人の3~12歳の子どもたち31人が参加した。
最初に竹中大工道具館の活動に参加する大工職人がワークショップを開催。子どもたちは、かんな作業やかんなを使ったはしづくり、花づくり、木組みを体験した。職人に支えられながら真剣な表情でかんなを引く姿が見られた。
杉浦慶太人事部長のあいさつに続き、子どもたちの氏名が印刷された名刺を使って「名刺交換」を行った。御堂ビル見学ツアーも実施。「御堂ビル探検隊」の隊長らの説明を聞きながら、ビルのワークプレイスを巡った。
その後、子どもたちは自分のお父さんやお母さんに実際に働いている執務スペースに案内してもらい、デスクに座ってパソコンに触れてみたり、一緒に働いている同僚たちと話したりして、職場の雰囲気を体感した。
◇シールド工事に親子連れら100人参加◇
愛知県西三河水道事務所と徳倉建設・クサカ・ナルセコーポレーションJVは25日、安城市里町のシールド工事現場で市民向け見学会を開いた。
地元の親子連れなど約100人が参加し、初めて見る工事の様子に興味を示していた=写真。参加者は、泥水をきれいにする実験で水道の仕組みを学んだ後、現場内の立坑を見学した。
深さ7メートルの立坑では、天井クレーンを使い長さ3メートルの鉄管を下ろす作業や、トンネル内へ資機材を運ぶバッテリー式小型車が出入りする様子を見た。
同工事は、耐震性の低い送水管を更新する「知立線耐震化第3工区送水管敷設工事」(山本晋作所長)。トンネル延長は1686・9メートルで、16年12月に着工した。外径1940ミリの泥土圧式シールドで掘削し、今年3月に貫通。現在、径800ミリの水道管を中に入れる作業を行っている。19年3月15日に完成する予定だ。
0 comments :
コメントを投稿