2018年8月9日木曜日

【回転窓】「人生ゲーム」50年

子どもから大人まで幅広い層が楽しめるボードゲームの代表格「人生ゲーム」が日本で発売されて9月で50周年を迎える。米国発のほぼ直訳版が市販され、高度経済成長期に「人生山あり谷あり…」のテレビCMでお茶の間の話題を集めた▼ルーレットを回してマス目を進み、就職、結婚、家の購入など人生のさまざまなイベントを経て億万長者を目指す。ゲーム用の紙幣をやりとりしたり、保険をかけたりと、ギャンブル性を含むところが老若男女を問わずに楽しく遊べる魅力の一つだろう▼1980年代以降は日本のオリジナル版が登場。世相やトレンドを反映した多くの「人生ゲーム」がおもちゃ屋の店頭に並んだ。今春発売の50周年記念版の盤面には60年代の「団地」から「東京ドーム」、建設中の「新国立競技場」まで時代を象徴する建物が出てくる▼タカラトミーは企業向けの非売品も製品化。来年5月に東名高速が全線開通50周年を迎える中日本高速道路会社グループは、東名と新東名を舞台とした記念版(A2四つ折りパンフレット)を作製した。猛暑を避けた屋内で家族や仲間たちとゲームに興じてみてはどうか。

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