サッカーJ3・ブラウブリッツ秋田(BB秋田)の本拠地となる新スタジアムの建設計画を検討している「新スタジアム整備構想策定協議会」(会長・相場哲也秋田商工会議所専務理事)は、調査業務委託の公募型プロポーザルを実施し、委託先候補にパシフィックコンサルタンツを選定した。今月中旬までに契約を締結する。
審査会(プレゼンテーション)には2者が参加した。19年3月31日を履行期限に、建設場所や施設規模・機能、運営主体・手法、建設・維持管理の概算事業費・財源などを検討するための調査・分析などを行う。今のところ、新スタジアムの整備費用は約80億円と試算。今後、事業主体などを検討し、22年度内の完成を目指す。
同協議会は秋田県、秋田市、男鹿市、由利本荘市、にかほ市、秋田商工会議所で構成。BB秋田が昨年のJ3リーグで優勝しながらも、スタジアムが未整備のためJ2のクラブライセンスを取得できなかったことから、昇格に必要なJリーグ基準を満たす新スタジアム建設の構想策定に向けて今年5月に発足。これまで候補地の選定や規模、整備手法などの検討を進めていた。
今回の調査業務では、対象地を秋田市八橋の「八橋運動公園敷地」、同市手形学園町の「秋田大学敷地」、同市川尻大川反の「秋田プライウッド敷地」の3カ所を候補に▽利用可能な面積、スタジアム・駐車場の配置案▽交通手段ごとの来場者予想、利便性、混雑予想▽周辺環境への配慮▽利用者数と頻度▽概算事業費▽民間資本などの活用可能性▽事業収支▽建設期間▽経済効果-などを調査・分析し、効果的な提案を行う。
新スタジアムが完成するまでの暫定的な本拠地として使用する八橋陸上競技場は現在、秋田市が改修工事(施工=伊藤工業・佐々木組・ヌノタニ・三光テクノ・コスモス設計JV)を進めており、来シーズンの開幕に間に合うよう、19年1月31日の完成を予定している。
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