2018年8月28日火曜日

【建設業の心温まる物語】日さく静岡支店(静岡県)・倉田茂さん

 ◇相手の立場に立って考え、行動すれば必ずいつかは報われる◇

 現在、建設業は機械化やICT(情報通信技術)化がもてはやされています。これらを活用すると仕事を効率化することができます。しかし、私は日ごろからそれらを運用する人間の意識がなにより大切だと思っています。なぜなら、人付き合いの大切さを実感する出来事が私の身の回りに多々起きたからです。

 私は約30年間勤務していた会社を退職し、現在の会社で約14年間働いています。リストラにより無職となりましたが、以前勤務していた会社の上司が、今働いている会社を紹介してくれました。転職後、これまでの顧客を訪ねて行ったところ、新規の仕事を発注していただきました。それも多くの会社からでした。

 私は今、静岡市内で温泉を受注し掘削しています。工事金額は1億円を超えます。その工事は、以前勤務していた会社を退職した人から紹介していただきました。その方に「この人に任せれば大丈夫」と口添えしていただいたおかげで、すんなり受注が決まったのです。その方の顔を汚さないよう、一生懸命に温泉が出るよう工事を進めています。

 仕事は人間関係が一番大切だということを痛感しています。自分がいいかげんな仕事をしていると、会社を紹介してくれたり、仕事を紹介してくれたりしないからです。そして相手の立場に立って考え、行動すれば必ずいつかは報われます。

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