2018年8月17日金曜日

【事業費200億円、18年度内に設計着手】宮崎県、新陸上競技場整備基本計画素案を公表

宮崎県は、2026年に開催予定の国体に対応するため都城市の山之口運動公園(山之口町花木)に市と共同で整備する「県陸上競技場」の整備基本計画素案を公表した。

 1万5000人収容の主競技場などで構成し概算事業費は約200億円。18年度中に設計に入り、19年度中に造成工事、20年度中に本体工事にそれぞれ着手する。2024年度末の完成を目指す。

 公園区域を北側と西側に拡張して約22ヘクタールとし、北側に主競技場(敷地面積約3・2ヘクタール)、主競技場の東側に投てき練習場(約1・45ヘクタール)、南側に補助競技場(約2・4ヘクタール)を設ける。国体開催後にJリーグの試合やキャンプなどに利用することも想定し施設機能を検討する。

 第1種公認の主競技場は収容人数1万5000人以上。国体開催時には開閉会式の会場となるため3万人を収容できるよう基本設計で仮設対応を検討する。トラックは400メートル×9レーンの全天候舗装型。フィールドは107メートル×73メートルで天然芝とする。第3種公認の補助競技場はトラックが400メートル×8レーンの全天候舗装型で跳躍場や各種投てき場を1カ所以上設置。観客席の規模は基本設計の中で整理する。

施設配置図
西側の拡張用地は主に駐車場とし、既存分も含め1600台程度の駐車スペースを確保。拡張する駐車場と補助競技場の間には野球場とソフトボール場を兼ねた多目的広場を設ける。児童広場の移設なども行う。体育館は現在のまま残す。敷地は高低差があるため陸上競技3施設と障害者用駐車場はできる限りフラット化する。

 概算事業費の内訳は▽主競技場約100億円▽補助競技場・投てき練習場約20億円▽造成約40億円▽調整池・外構など約20億円▽駐車場約20億円。整備手法は従来型とし、維持管理・運営手法は県と市が共同で行うかなどを今後検討する。

 実施中のパブリックコメントの意見を踏まえ9月中に基本計画を策定する。本年度の補正予算で債務負担行為を設定するなどして予算を確保し設計着手する。基本計画策定業務はパシフィックコンサルタンツが担当した。

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