◇目の前の仕事を懸命に◇
小さいころに見たテレビ番組の影響で漠然とではあるが建築に関心を持つようになった。建築科のある工業高校に進み、大学でも建築系の学部に所属して勉強に励んだ。
就職活動の時期に差し掛かったころ、設計事務所で働くことにも興味がわいた。それでも「ゼネコンに入れば設計を含め、さまざまな仕事に携われる」。そう考えて東急建設への就職を決めた。
入社後、現場で施工管理業務に従事。その後配属された見積部で5年目を迎えた。積算情報を基に、協力会社との交渉を経て最終的に発注者へ提示する見積もり作成に日々奮闘している。担当するのは外壁パネル、耐火被覆、防水など主に仕上げ工事用の見積もりだ。
見積もりは、現場経験者でも一人前になるのに10年かかるといわれる。実際、現場経験が少なく、工事の手順もなかなかイメージできない。見積もりの作成に苦戦を強いられ、自分の非力さを感じることも少なくない。
それでも、自ら見積もりを手掛けた物件が受注に至ったときは、大きなやりがいを感じ、「さらに頑張ろう」と意欲がわき上がる。
仕事での具体的な将来像はまだ描けていないが、「会社に必要とされる人を目指している」。目の前にある仕事を懸命に行いながら、「一日も早く仕上げ担当として一人前になりたい」と情熱を燃やす。
(原価企画統括部見積部、ますぶち・まい)
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