2018年8月7日火曜日

【鉄建建設技術センターに123人集合!】ゼネコン女性交流会、鉄道工事研修施設の見学会開く

 ゼネコンなどに勤務する女性社員の有志で運営する「ゼネコン女性交流会」は3日、千葉県成田市にある鉄建建設の建設技術総合センターで見学会を開いた。

 今回が15回目の会合。鉄建建設が幹事を務め、123人が参加。線路やホームなどを再現した鉄道の研修施設を使い、鉄道設備の仕組みや鉄道工事中のチェックポイントなどを学んだ。

 施設内には駅や踏切などを設置した全長150メートルの線路があり、参加者は「右よし、左よし、前よし」との指さし呼称をして線路内に入った。踏切ではセンターの講師が「下りた遮断機は前に押しても動かないが、車のフロントガラスなどの斜めの形状のものに沿って持ち上げることができる」と説明。実際に遮断機を斜めに持ち上げてみせると、参加者からは驚きの声が上がった。

 3月に完成した、主に女性社員が使用できる「研修施設棟Annex」の内部も見学した。施設には要望が多かったシャワールームやパウダールームも採用。洗面台コーナーを既存の研修施設よりも多く設置するなど、女性社員に配慮した設備をそろえている。

 見学会の事務局を務めた鉄建建設の野本由美子管理本部ダイバーシティ推進部長兼人事部担当部長給与・厚生グループリーダーは「男性が多くを占める建設業で、女性社員は同じ悩みや問題に直面している。交流会をきっかけに、会社の壁を越えた輪ができるといい」と交流会の取り組みに期待を込めた。

 同じく事務局で建築本部設計部構造設計グループ兼九州支店建築部の和田郁子さんは「当社の研修施設には、ホームドア付きのホームや踏切など鉄道工事の基本を学べる設備が整っている。鉄道工事の件数は多くないが、緊急停止ボタンの正しい使い方などを学んで、日常の役に立ててほしい」と話した。

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