2018年8月6日月曜日

【大規模・国際イベントの開催視野に】愛知県体育館移転、基本計画策定業務を発注

愛知県は、大相撲名古屋場所が開かれる愛知県体育館の移転に向け「新体育館基本計画等検討業務」の公募型プロポーザル手続きを開始した。参加申請を16日まで受け付ける。技術提案書等の提出期限は9月12日。書類審査を経て、10月上旬に委託先を決める。新体育館は、2026年アジア競技大会のバレーボール会場にも予定されている。

 参加できるのは、県建設部入札参加資格者名簿に「建築設計」または「都市計画および地方計画」で登録され、物品製造等の県入札参加資格者名簿に「役務の提供等」「調査委託」「市場調査」および「総合研究所」に登録されている者。建築設計総合点数200点以上の1級建築士事務所、過去10年間の同種業務実績などが条件。2者構成共同企業体での参加もできる。

 名古屋市中区二の丸にある現体育館は、RC造地下1階地上3階建ての第1競技場、同2階建ての第2競技場、プールなど総延べ1万7281平方メートル。1964年の完成で老朽化が激しいため、約800メートル北の北区名城公園1に移転する。県は当初、現体育館の大規模改修を予定していたが、二の丸地区の再生を計画している市の意向を受け、移転させることにした。移転候補地は名城公園北園内の野球場付近。

 同業務では、概算事業費やスケジュールを含めた基本計画の策定、PFI導入可能性調査を行う。県を代表するアリーナであることから、それにふさわしい風格やこれまでの歴史を重視した施設を目指す。

 具体的には、アリーナスポーツ協議会の定める「クラスS」相当の規模、機能を持たせる。フィギュアスケートなどの国際大会、大相撲名古屋場所、大規模イベント・コンベンションにも対応可能な施設とする。名古屋城に近いことから、景観面にも配慮する。契約上限額は6113万8000円(税込み)。履行期限は19年3月20日。

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