土木学会関東支部(利穂吉彦支部長)は25日、第24回「コンクリートカヌー大会」を埼玉県戸田市の荒川調節池、彩湖で開いた。土木系学生が製作した2人乗りのコンクリート製カヌーでレースを行い、タイムや技術力、デザインなどを競った。レース順位と技術力の両面で最も優れたチームを選ぶ総合部門では、新潟工業高校の「ホエ丸」が1位に輝いた。
今回の大会には大学・高専9校、高校25校から計34チームが参加した。コースは準決勝までが300メートル、決勝はターンを含む500メートルとなる。関東地方整備局や日刊建設工業新聞社などが協賛した。
レースで1位となった新潟工業高校は、プレゼンテーション審査でも高得点を得て総合優勝を勝ち取った。
チームを率いた同校土木部の鈴木貴稀部長は「去年は惜しい形で準優勝になったので、今年は絶対優勝するという気持ちで臨んだ。チームワークで戦ったことが総合優勝につながった」と喜びを語った。佐藤勇輝顧問は「お盆休みも返上して活動に費やした子もいて、みんなよく頑張った。裏方の子が頑張ってくれたのが、すごく大きな力になった」と生徒たちの活躍をたたえた。
同支部の利穂支部長は大会を振り返り、「技術や人、チームワークで最後まで頑張るという要素は、われわれが物を造っていく上でもすごく共通する。われわれの世界にどんどん入って来て頑張ってほしい」と語った。
各部門の入賞者は次の通り(カッコ内は艇の名前)。
《総合部門》1位=新潟工業高校(ホエ丸)▽2位=大曲工業高校(大工ドラゴン、Majestic RK-iv)▽3位=石巻工業高校(Ishikou20)
《競漕(スピード)の部》足利大学(Hello!AU)▽新潟工業高校(獅子丸)
《技術賞》宇都宮大学(NOVA)▽祐誠高校(C-Hawks xviii)
《敢闘賞》熊谷工業高校(しろくまiv)
《デザイン賞》大曲工業高校(大工ドラゴン、Majestic RK-iv)
《セメント賞》祐誠高校(C-Hawks xviii)
《カヌーガール賞》大曲工業高校(大工ドラゴン、Majestic RK-iv)。
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