駒ケ岳と名の付く主な山は日本に20座あるとされ、その最高峰が山梨県北杜市と長野県伊那市にまたがる甲斐駒ケ岳。標高2967メートルのしゅん険な山容は、日本百名山だけでなく日本百景にも選定されている▼故郷の名峰でもあり、一度は登ってみたいと思いながらなかなか機会がなかったが、知人の山行のメンバーに加えてもらえることになり、山の日に登頂してきた▼登山はビギナーながら、普段から運動習慣があるので体力には自信があった。顔合わせの際、そのことをリーダーに告げると、リーダーは少し困った顔に▼初心者で特に体力に自信がある人は、技術が伴っていないのに無理をする傾向がある。例えば軽い捻挫でも、長時間の歩行となるので途中で動けなくなることがある、と諭された▼経験豊かな上級者の言葉に気を引き締め直し、一歩ずつ着実に頂上を目指す。花こう岩の岩場が続くので高山植物は観賞できないが、天候に恵まれ南アルプスの絶景を楽しむことができた▼携帯電話が圏外の山小屋で過ごす時間は電波からも解放されてゆったりと過ごせる。来年の山の日はどの山にチャレンジしようか。
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