2018年8月17日金曜日

【事業費は約900億円】国交省、新東名6車線化に事業許可

国土交通省は10日、暫定4車線区間が残る新東名高速道路御殿場ジャンクション(JCT、静岡県御殿場市)~浜松いなさJCT(浜松市)間の6車線化整備で、中日本高速道路会社に事業許可を出した。

 事業費は約900億円。スケジュールは未定だが、石井啓一国交相は3日の閣議後の記者会見でおおむね2年後から順次供用する見通しを表明している。

 御殿場~浜松いなさJCT間は延長約145キロ。うち約89キロが4車線で暫定運用されており、今後の6線化整備区間に当たる。暫定的に設置しているラバーポールの撤去や盛り土区間に残る土工切り残し部の切り土などを進める。

 国交省は同日、全国の高速道路7カ所でスマートインターチェンジ(IC)を設置する高速道路会社(東日本、中日本、西日本)への事業許可も行った。国が新たにスマートIC新設の準備段階調査を行う6件も決めた。

 スマートICの新規事業化7件と新設準備段階調査6件の概要は次の通り(▽スマートICの名称(所在地)=〈1〉路線名〈2〉18年度事業費)。

【新規事業化7件】

 ▽下野(栃木県下野市)=〈1〉北関東自動車道壬生IC~宇都宮上三川IC間〈2〉9百万円

 ▽筑北(長野県筑北村)=〈1〉中央自動車道長野線安曇野IC~麻績IC間〈2〉同

 ▽胎内(新潟県胎内市)=〈1〉日本海沿岸東北自動車道中条IC~荒川胎内IC間〈2〉同

 ▽多賀(滋賀県多賀町)=〈1〉中央自動車道西宮線彦根IC~湖東三山スマートIC間〈2〉同

 ▽東温(愛媛県東温市)=〈1〉四国縦貫自動車道川内IC~松山IC間〈2〉同

 ▽味坂(福岡県小郡市)=〈1〉九州縦貫自動車道鹿児島線鳥栖JCT~久留米IC間〈2〉同

 ▽多気(三重県多気町)=〈1〉近畿自動車道伊勢線勢和多気IC~玉城IC間〈2〉民間企業負担

 【準備段階調査6件】

 ▽花巻パーキングエリア(PA)(岩手県花巻市)=〈1〉東北縦貫自動車道弘前線北上江釣子IC~花巻南IC間

 ▽山形PA(山形市)=〈1〉東北中央自動車道相馬尾花沢線山形上山IC~山形中央IC間

 ▽小高(福島県南相馬市)=〈1〉常磐自動車道浪江IC~南相馬IC間

 ▽篠坂PA(岡山県笠岡市)=〈1〉山陽自動車道吹田山口線笠岡IC~福山東IC間

 ▽八本松(広島県東広島市)=〈1〉山陽自動車道吹田山口線西条IC~志和IC

 ▽観音寺(香川県観音寺市)=〈1〉四国横断自動車道阿南四万十線さぬき豊中IC~大野原IC。

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