日本の土木の大切さや魅力を広く伝えるために土木技術者2人で結成したボランティア団体「噂の土木応援チームデミーとマツ」は10日、国道10号熊田トンネル(宮崎県延岡市)で道の日を記念して土木体験イベント「トンネルのお医者さんになろう!」を開いた。
小学生から高校生までの子どもたちと保護者約40人が参加し、実際に行われているメンテナンス作業を実体験して建設業をより身近に感じていた。
今回のテーマは「トンネルを守るお仕事」。旭建設(宮崎県日向市)の協力の下、トンネルがどのように守られているかを講義で学んだ。
続いて熊田トンネルに設置した「診察所」「検査所」「治療所」を順に回りながら、高所作業車による打音検査・コンクリートの硬さの診察、ひび割れなどの検査、左官体験による治療を行った。
参加者からは「大学で土木・建築を学びたいと思っている。将来建設関係に進み社会に必要とされる人間になりたいと改めて思った」「子どもたちにいい経験をさせることができた。今日のイベントで土木に興味を持ってほしい」「道路の維持管理がたくさんの技術者の方の地道な積み重ねで行われていることが分かった」といった声が聞かれた。
噂の土木応援チームデミーとマツは長崎大学大学院工学研究科の出水享工学博士と共同技術コンサルタントの松永昭吾福岡支店長で結成。学校では学べない土木体験イベントを通して多くの子どもたちに土木の役割、土木の大切さや魅力を伝える活動を行っている。次回は9月1日に熊本県大津町のコマツIoTセンタ九州を会場に「親子で世界最先端の建機を体験せよ!」と題し、最新の建機の試乗体験を行う。
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