2018年8月28日火曜日

【回転窓】小さくない書類削減の効果

複数の新聞社の記者が集う記者クラブ。お盆の前後に自席の回りを清掃するのが暗黙のルールとなっているところがある。中でも大仕事なのが数カ所に積み上がった書類の処分だ▼必要な資料を選別したり中身を見ずに梱包(こんぽう)したりと、掃除の仕方は人それぞれ。見かねた事務員さんが手伝ってくれることも。日々の選別や廃棄を徹底しようと誓っても半年後の年末、同じ行為を繰り返してしまう▼工事の受注者に提出を求める書類を減らす取り組みが活発化している。国土交通省だけでなく、一つの書類の内容でカバーできるなら別の書類の作成・提出を求めない自治体などが増えてきた▼現場関係者にとって施工管理とともに、工事書類作成は手抜きの許されない重要な業務。書類が削減できれば発注者の負担も軽くなり、働き方改革に役立つ。品質や安全の確保、きめ細かな発注業務などに費やす時間も増えるはずだ▼紙の消費の減少に頭を悩ます産業の方々には申し訳ないが、必要な書類の内容と量を追求する効果は大きいだろう。片付いた空間に身を置くといつも以上に仕事が進むと思えるのは気のせいか。

0 コメント :

コメントを投稿