2018年8月9日木曜日

【塗装職人がプロの技披露】東京都「ものづくり匠の技の祭典」が開幕

 東京都が主催する「ものづくり匠の技の祭典2018」が8日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで開幕した。会期は10日まで。

 開会式には小池百合子知事も出席。東京都塗装工業協同組合(東塗協、会津健理事長)の出展ブースでは、塗装職人がプロの技を披露する実演が行われた。

 塗装を実演したのは、昨年の第25回全国建築塗装技能競技大会(日本塗装工業協会主催)で優勝した佐藤興業(東京都千代田区、佐藤周平社長)の清水義行氏。30分間でローラー塗りやはけ塗りなどの作業を行った。

 清水氏の実演中、東塗協技術技能委員を務める佐藤東平佐藤興業取締役は「はけは細かい場所、ローラーは広い場所を塗るのに適している」などと話した。塗装で建物内の温度上昇を防ぐ遮熱塗料など最新技術も紹介した。

 佐藤氏は建物の塗装について「表面を美しくするだけでなく、表面を保護して建物を守る意味もある」と説明。家庭で塗装を楽しむには「養生をしっかり行い、塗装前に表面のほこりを落としてから取り組んでほしい」などとポイントを説明した。

 実演後、来場者から「家を塗ってもらう時、塗料で絵を描くこともできるのか」と質問されると、佐藤氏は「特殊塗装にも取り組んでいるのでご要望いただければ」と応じた。9日は同じ佐藤興業所属で大会準優勝の高橋淳一氏が実演する。

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