スポーツ施設とスポーツ産業全体が抱える課題解決を目指すイベント「スポーツビジネスジャパン2018 together with スタジアム&アリーナ2018」(主催=日本スポーツ産業学会など)が30日、大阪市北区のグランフロント大阪北館ナレッジキャピタル・コングレコンベンションセンターで開幕した。
会場ではゼネコンや設計事務所など国内外50社・団体がスポーツ施設の最新技術や製品、サービスなどを展示。会期は31日まで。期間中、4000人の来場者を見込む。
今回のイベントは、稼げるスタジアム・アリーナを目指した最新技術などを紹介するとともに、スポーツ施設を核にした地方の活性化策やICT(情報通信技術)を活用した新たなスポーツ産業を探るのが目的。
開会スピーチを行った日本スポーツ産業学会会長の尾山基アシックス代表取締役会長兼s最高経営責任者(CEO)は「日本はゴールデン・スポーツイヤーズを迎える。19年のラグビーワールドカップと20年の東京オリンピック・パラリンピック、そして21年の関西ワールドマスターズゲームズだ。特にパラリンピックに注目しており、あらゆる人たちがフリーに動くことができる、優しいまちづくり・建物づくりのトリガーになる。さまざまなビジネスチャンスがあるので皆さんと討議したい。良い議論を期待する」とあいさつした。
スポーツ庁の川合現民間スポーツ担当参事官は「スポーツ庁ではスポーツを成長産業にしようと取り組んでいる。25年までに20のスタジアム・アリーナを整備するため支援をさらに進める」と述べた。
日本トップリーグ連携機構の川淵三郎代表理事会長は「Jリーグの鹿島アントラーズのホームスタジアム『茨城県立カシマサッカースタジアム』(茨城県鹿嶋市)は、創設期の関係者が厳しい条件をクリアし完成させたサッカー専用スタジアムだ。新しいものをつくることでサッカー界に大きな刺激を与えた。本格的なアリーナについては日本に文化がなかったが、皆さんとともに新しい文化をつくりたい」と語った。
期間中、特別講演やパネルディスカッション、課題解決に向けた意見交換などが行われる。
建設関連の主な出展者は次の通り。
▽梓設計▽イトーキ▽AGC▽遠藤照明▽オカムラ▽クモノスコーポレーション▽佐藤工業▽大成建設▽竹中工務店▽東畑建築事務所▽パナソニック▽安井建築設計事務所▽山下PMC。
0 comments :
コメントを投稿