2018年8月28日火曜日

【サークル】日建設計ボランティア部


 ◇専門知識生かし被災地支援◇

 2011年3月の東日本大震災の発生直後に発足した。

 その春の開校が遅れた被災地域の大学生を東京オフィス(東京都千代田区)に招き、一緒に被災地の調査に取り組んだのが始まりという。学生たちのひた向きな姿勢に刺激を受け、有志でボランティア活動チームを結成。その後、会社公認の部として活動を続ける。

 18年時点で設計部門やエンジニアリング部門、プロジェクト開発部門のほか、グループ会社の社員を含めて約70人が参加する。

 専門知識を生かし、顔の見える具体的な支援をできる範囲で、長く続けられる活動をモットーに掲げる。現在は「逃げ地図(避難地図)」や「防災ヒントブック」の作成、仮設住宅の居住環境の改善支援などを展開している。

 部員として活動する設計部門3Dセンター室兼IoT推進室の西勇さんは「災害に対して建築や都市の専門家として何ができるのかを考え、災害復興や今後の災害対策につなげていけるように活動を続けていきたい」との方針を示す。

 今後は、防災ヒントブックを使った学生へのキャリア教育や防災教育用の教科書作成にも挑戦しながら、被災地復興に力を入れる。

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