2018年8月31日金曜日

【回転窓】作詞家でもあったさくらももこさん

「ちびまる子ちゃん」が少女向け漫画雑誌に連載されて人気に火が付き、テレビアニメの放送が始まったのが1990年。いったんの休止を挟みながら、既にスタートから28年になる▼原作者の子ども時代を投影した永遠の小学3年生「まる子」を中心とする話の舞台は現在の静岡市清水区。家族3世代が一つ屋根の下で繰り広げるドラマは、来年で放映開始から半世紀を迎える「サザエさん」へと続く日曜日夕方の定番になっている▼53歳の若さで亡くなった原作者のさくらももこさんは、音楽好きでも有名。オープニング、エンディングを飾る楽曲の数々で自ら作詞も手掛けた▼スポットの当て方は秀逸。90年4月にリリースした「おどるポンポコリン」はアングラな活動をしていたブルース歌手に印象的な歌詞を歌わせて、紅白歌合戦に出場するほど大ヒットした▼人気アニメの原作者だけでなく、自らの感性を生かし作詞家としても足跡を残したさくらさん。先に亡くなった「走れ正直者」を歌った西城秀樹さんや「うれしい予感」を作曲した大滝詠一さんらと天国で、きっと音楽談議に花を咲かせていることだろう。

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