土木の大切さや魅力を伝えるために土木技術者2人で結成したボランティア団体「噂の土木応援チームデミーとマツ」は10日、熊本県南阿蘇村の立野ダムで土木体験イベント「探検!立野ダムを食べつくせ!」を開いた。
小中学生の親子と国土交通省、工事関係者約70人が参加し、普段は見ることができないダム工事の現場の雰囲気を体感し、土木への理解を深めた。
今回のイベントは、立野ダム工事関係者連絡調整会議の後援、九州地方整備局立野ダム工事事務所の協力の下、建設が進む立野ダムの役割など国土防災を担う土木事業への理解を深めてもらうために企画。立野ダムの秘密について講義が行われたほか、ダムトンネルを歩いて探検、カヌーに乗ってダム湖探検、ダムカレーの盛り付け大会などが行われた。
イベント後、立野ダム工事事務所の鵜木和博所長は「デミーとマツさんに協力頂き、斬新なイベントを開催することができた。宮崎文秀工事事務所長をはじめとする現場技術者が生き生きと解説する姿や、参加者が鉄筋の結束作業などを楽しみながら体験されている姿が印象的だった」と感想を述べ、「ダムの現場にはさまざまな工法がある。今後も親子を対象にした現場体験型の土木体験イベントを仕掛けて行きたい」と話した。
立野ダムは九州整備局が白川沿川の洪水被害の防止・軽減を目的に計画している洪水調節専用ダム(流水型ダム)。曲線重力式コンクリートダムで、堤高は87m、堤頂長は197m、堤体積は約40万m3、貯留容量は約1000万m3。8月に1期工事が起工した。西松建設・安藤ハザマ・青木あすなろ建設JVが施工し、今後約2年かけて基礎掘削を行い、20年度に本体コンクリート打設を開始する予定。総事業費は約917億円。22年度の完成を目指している。
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