◇未来切り開く技術者に◇
計画から維持管理までインフラに幅広く携わりたいと考え、技術系公務員の道を選んだ。「皆さんの安全を守るとても重要な仕事。愛着も湧いてきた」と笑顔で語る。
現在は、道路空間を利用したカーシェアリング事業の運営などが担当。全国初の社会実験として、小型モビリティーの貸し出し・返却拠点が東京・大手町などに設けられている。利用状況を踏まえつつ、課題整理などを進めている段階だ。
道路の安全対策の面では、ETC2・0で収集した車両交通のビッグデータを利用して、生活道路の安全性を高める業務に取り組んでいる。データを分析して次の施策を考える点でどちらも共通する。「周りと相談しながらデータをしっかり読み解いて、道路の上手な利用につなげたい」。
地元関係者と調整する場面も多く、理解しやすい資料の作成にも力を入れている。自分の思いを相手に伝えるセンスがあるというのが上司の評。「新しい道路の計画や維持管理なども経験し、技術者の基礎を形づくっていけたら」と将来を見据える。
勤務する東京国道事務所では、品川駅(東京都港区)の西口駅前広場の再整備なども検討中だ。最先端モビリティー導入などを見据えている未来型プロジェクト。「もう少し実力が付いたら、品川の計画づくりに携わってみたい」と今後を思い描いている。
(交通対策課、しもだいら・ゆきえ)
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