睡眠は疲労回復や健康維持に欠かせない体調管理の一つ。十分な睡眠時間を確保できていない人が多いからなのか、最近「睡眠負債」という言葉をよく耳にする▼経済協力開発機構(OECD)が14年に実施した国際比較調査によると、日本人の睡眠時間は7時間43分(15~64歳平均)。最も長かった南アフリカと比べ1時間30分以上も短い▼現在取り組んでいる働き方改革では「勤務間インターバルの確保」も重要事項に挙げられる。短時間の断続的な休息ではなく、体をしっかり休ませることは、結果的に仕事の生産性向上につながる▼快適な睡眠を実現するためのビジネスチャンスも広がりを見せる。東京ガスはバイオ・IT企業と共同で、睡眠・疲労回復など健康をサポートするサービスの開発に乗りだした。睡眠中の生体データなどを分析し、働き盛りの人たちの疲労度の見える化と疲労回復のアドバイス、高齢者の健康見守りサービスを展開するという▼休日の寝だめでは蓄積した疲労やストレスは解消されず、睡眠のリズムなど体内時計を乱して逆効果になることも。自戒を込めて、ぜひ生活習慣の抜本的な見直しを。
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