2018年11月6日火曜日

【幾何学模様や陰影で日本らしさ表現】20年ドバイ万博日本館、19年早々にも工事入札公告

 ◇建築設計は永山祐子建築設計◇

 経済産業省は5日、20年にアラブ首長国連邦のドバイで開催される国際博覧会(ドバイ万博、20年10月20~21年4月10日)に出展するパビリオン「日本館」建設事業の進捗(しんちょく)状況を公表した。

 建築設計は永山祐子建築設計(東京都杉並区)が担当。日本館のテーマ「地球交差点(仮)出会う・共感する・そして動き出す」を表現するデザインが特徴となる。年明けにも施工者を決める入札契約手続きに入る。大会開幕直前の20年夏ごろの完成を目指す。

 日本館の建築コンセプトは、▽シルクロードで交差していた日本と中東の文化や歴史を象徴する幾何学文様▽古くから日本の美意識の中で大切にしてきた光と影▽日本らしい水と風を現代的に表現-の3点。伝統文様「麻の葉文様」を立体格子で表現し、日よけと風を通す役割がある立体格子とテント膜で多様な光と影を演出する。建築物全体を環境装置と位置付け、水の循環システムと風の流れを利用した快適な空間を実現する。

 経産省によると、日本館建築工事の発注手続きは日本貿易振興機構(JETRO)に委託して行う。日本館の階数は4階建て程度、延べ床面積は5500平方メートル程度を見込む。建築工事費は未定という。

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