◇若い人に職人の魅力伝えたい◇
「いろんな人と話すことが好きだったので、就職活動中は接客業も考えた」と話す彼女が飛び込んだのは、まさかの建設業。「建設業なら多くの職種と関わり合いが持てるのではないか」とアドバイスを受けたのがきっかけとなった。
入社以来、調達部門で協力会社との契約や、協力会社の入職支援に携わっている。ここ1年は専門工事業者の人材採用支援に取り組む。10月には建設業を紹介する冊子を製作した。その中で「どうすれば若い人に専門工事業の魅力が伝わるか」を考え抜いた。
冊子には構造物が完成するまでの工程を説明するページがある。各工程について「魅力的で、かつ一言で分かるような」フレーズをつけようと、社内ワーキンググループのメンバーから案を募った。とび工事は「建設現場の花形」、ガラス工事は「快適さを与える演出家」と、若い人の心に響きそうな言葉を選んだ。
掲載する絵のリアリティーにもこだわり、イラストレーターに渡す資料写真を自ら撮影しに現場に出向いたことも。めったに歩くことのない足場には足がすくんだ。現場で職人たちがどんな思いで仕事をしているか「もっと勉強しなくては」と痛感した。
仕事を通じて協力会社の重要性は身にしみている。「現場で働く職人さんのかっこよさを、若い人に知ってもらいたい」と伝え方を模索し続ける。
(調達・見積総合センター管理部管理グループ、どい・さとこ)
職人さんは確かにブルーカラーと認識されますが、ホワイトカラーと比較するとまだまだ賃金が安い。世界に誇る日本の職人さんの存在をアピールして欲しい。
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