2018年11月13日火曜日

【回転窓】衛生問題を考える空間

10年以上使っていた自宅の温水洗浄便座を買い替えようと先日、家電量販店を訪ねた▼店内に並ぶ製品は多彩な機能を搭載し、デザインも洗練されていてどれを選んでよいのか迷ってしまうほど。懐具合と相談しながら機能も吟味し、新しい製品を購入した。業界団体の日本レストルーム工業会によると、水回りという過酷な環境で使う家電製品なのである程度の使用年数に達したら点検や交換を、と推奨している▼今や旅客機のトイレにも搭載されるようになった温水洗浄便座。高機能をうたう日本のトイレの特徴といえるが、清潔さも世界に誇れる部分ではないか。国連児童基金(ユニセフ)の調査によると、世界ではいまだ3人に1人が衛生的なトイレを使えないという。15年時点で23億人がトイレのない生活を送っている▼屋外排せつなどが原因で感染症にかかり、病気になったり命を落としたりすることも少なくない。国連は毎年11月19日を「世界トイレの日」と定め、世界中でトイレの衛生問題に関する啓発活動を展開している▼世界に胸を張れる日本のトイレ文化。貢献できることはまだまだあるのではないか。

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