日本建設業連合会(日建連)九州支部(河野健吾支部長)は17日、福岡市で「けんせつ小町活躍現場見学会」を開いた。
支部会員各社で働く建築・土木分野の女性技術職員や事務職員ら12人に加え、市内で建築を学ぶ大学・専門学校の女子学生12人が今回初めて参加。鹿島が施工中のビル工事現場を見学し、その後の懇談会で仕事のやりがいや就職活動について話し合い、交流を深めた。
見学したのは福岡市博多区で九州フィナンシャルグループが福岡の拠点として計画し、建設中の「(仮称)九州フィナンシャルグループ福岡ビル新築工事」。建物規模はS・CFT(地下部RC・SRC)造地下2階地上11階建て延べ6797平方メートル。完成は19年5月の予定。設計・監理は日建設計。
見学会の冒頭、同支部の園田康行事務局長は「女性就業者が増えることは建設業での働き方の多様化につながり、現場を含めた職場環境の改善、長時間労働の是正が進むことが期待されている」と述べた。
その後、鹿島の女性職員が建設業が社会全体で果たす役割や同社の概要、女性に対しての研修や制度があることについて説明し、業界全体で女性を採用したいという流れになってきていると話した。
引き続き堀田保徳工事事務所所長から工事概要や工事工程などについて説明を受けた後、現場に移動し、堀田所長の先導で床工事が完了した地階や低層階に組まれた配筋、座屈拘束ブレースなどを見学した。女性職員から学生に現場の様子を説明する場面もあった。
その後、鹿島の会議室で三つのテーブルに分かれ懇談会が行われた。和やかな雰囲気の中、学生は仕事で大変なことややりがい、就職活動に関して質問した。
女性職員らは仕事のやりがいについて「緻密に計算するのは大変だが図面通りに作ってもらえたら、頑張ったかいがあったと感じる」「性別や年齢に関係なくチームみんなで建物を作るのが楽しい」と笑顔で話し、就職活動を控えた学生に「現場見学などに行き実際に働いている人の話を聞き参考にしては」などとアドバイスした。
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